インディード メールマガジン

[2011年9月28日]<『傑SUGURU』誕生秘話>
次の記事へ前の記事へ

MADE IN JAPAN で最高峰といえる鞄を製作してほしいとの依頼が舞い込み、『傑SUGURU』プロジェクトは始動しました。
このプロジェクトは約四半世紀の歴史を持つINDEEDといえども、かなりハードルの高いものなりました。

まず、鞄においての頂点となるべき要素とは何か?という問いかけから始めました。

素材、縫製、機能においての頂点とは?
suguruそして MADE IN JAPAN らしさとは?

鞄は '物を運ぶための道具' です。
私が考える優れた鞄は、選りすぐりの素材と一級職人の技、デザインが融合した時に生まれると考えていますが、それを傑作と呼ぶにふさわしい物にするにはどうしたらよいのか、、、

一流の職人さんとの打ち合わせではいつも感心させられることがあります。それは、見た目より芯材や内部の仕様への細心の心遣いです。約150年もの間、代々受け継がれてきた技や心構え、手抜き無しの一途な物づくりへの姿勢。これは一重に『使いやすくて壊れない鞄づくり』ということに気がつきました。

そして最終的に、メインテナンスしながらも親から子へそして孫へと愛着を持って使っていただける鞄というコンセプトに至りました。

耐久性という意味でビジネスバッグに最適と思われるのはサドルレザーです。しかしグラントシリーズで使用しているステア(成牛)のサドルレザーには、どうしても重いという欠点がありました。そこで軽量化を図るためにヨーロッパ原産のキップ革(仔牛革)を用いたサドルレザーを製作しました。
サドルレザーは、時間をかけてタンニン剤を繊維に食い込ませることで銀先(肌目)が硬なり、耐耗性が高く型崩れしにくい丈夫な革に仕上がります。その上、天然のオイルを湯煎しながら何度も手塗りすることで表面が傷つきにくく、撥水効果を高めています。また、『傑SUGURU』用に開発したこの革は、キップ革ならではの肌目の細かさにより端正な表情と光沢が魅力的な革に仕上がっており、時が経っても味わいを増しながらサドルレザーならではの風格を持続させます。

金具はすべてオリジナルの真鍮製です。また内装には、日本人に馴染み深い弁柄色に染色したキップ革を使用しています。内装に革を使用すると若干重くはなりますが、耐久性は抜群に良くなり、縫製も綺麗に仕上がります。
まとめには切れ目磨きという手法を取り入れています。これは、コバ塗り(革の切り口を固め溶剤を塗って強固にすること)がはがれてしまったり痛んでしまっても、また削って磨き直すことで長い使用に耐えうるからです。縫製はもちろん一級職人が革の状態を見ながら丁寧に裁断し、一本一本丹念に作り上げています。

こうして出来上がった商品はやはり美しい鞄です。
素材づくりにおいてのメーカーとの熱のこもった打ち合わせ、職人さんと一体になっての試行錯誤の数々、コストダウンを気にしない純粋な鞄づくりは、それはそれは苦しいながらも楽しい作業でした。

現在、『傑SUGURU』製品は、伊勢丹新宿メンズ館B1Fでのみでの取扱いとなっています。

INDEEDは、この『傑SUGURU』プロジェクトを、150年という長きにわたり培われてきた'鞄づくりの技術や精神'を後世に残す為のプロジェクトの一環として捕らえています。次のステップとして、オンリーショップrusticaにおいて、一流の職人が製作した商品をご覧頂きながら、自分だけの一品をこしらえるという夢の実現に向けての体勢を整えつつあります。
乞うご期待ください。

デザイナーFoo



rustica のブログはこちら→ http://indeedrustica.blog47.fc2.com/